最新!アーベントロートのベートーヴェン 交響曲 第9番

ベートーヴェンの交響曲第9番というと、やはりフルトヴェングラーのバイロイト音楽祭での記念碑的な演奏が思い浮かぶでしょうか。

フルトヴェングラーの第9の録音も多いですが、アーベントロートも負けてはいません。

2019年に新たな録音が加わり、今では10種類の演奏を楽しむことができます。

仏Tahra社のCD(ライナーノート)によると、未リリースの録音があるようです。(リリースされる前にTahraの創業者が亡くなり、活動終了してしまいました!)

さらにモスクワでアーベントロートが振ったベートーヴェン・チクルスも録音がありそうに匂わせた記載もあります。

ベートーヴェン・チクルスといえば、アーベントロートは第二次世界大戦末期のパリでもチクルスをしていたという記載もあります。

新しい第9番が出て来そうな、そんな期待を待ってしまいます。

既出のアーベントロートのベートーヴェン 交響曲 第9番の録音(10種)

以下に録音年月日とオケ名を録音年順に記載します。

1939年12月31日:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団ほか

第4楽章のみ

1943年4月7日:ストックホルム・フィルハーモニーほか

ストックホルムへの客演時の演奏会録音

第4楽章のコーダが欠損(CDではフルトヴェングラーの演奏が転用されています)

1950年1月20日:ベルリン放送交響楽団ほか

2019年11月にリリースされた最新(?)録音で、これで10種類目

1950年12月31日の録音とオケやソリスト、合唱団が同一

当初同じ音源かと思われたが別物(コーダの畳み掛ける迫力はこちらが上かも)

1月20日盤は会場奥まった座席で聴いているような音、12月31日盤はトランペットが異様に近い音という特徴があります

1950年6月11日:ライプツィヒ放送交響楽団ほか

独唱者がやらかしてしまいますが、気を取り直したコーダは迫力満点

合唱指揮がアーベントロートの弟子だったヘルベルト・ケーゲルです

1950年12月31日:ベルリン放送交響楽団ほか

日本国内では人気のある録音

1951年2月1日:ソ連国立交響楽団ほか

モスクワ音楽院大ホールでの演奏会の録音

第4楽章はロシア語で歌われています

1951年6月9日:プラハのチェコフィルハーモニックほか

「プラハの春」音楽祭でのゲネプロの録音(本番ではありません)

第4楽章はチェコ語で歌われています

1951年6月29日:ライプツィヒ放送交響楽団ほか

徳間音工のLPで発売されたアーベントロートの第9の日本デビュー盤

10種類の録音の中では中庸をいく録音

1952年1月18日:ライプツィヒ放送交響楽団

プラハのルドルフィヌムホールでの演奏会の録音

第4楽章はチェコ語で歌われています

1953年6月1日:ライプツィヒ放送交響楽団

CDジャケットにはライブ録音と記載されていますが、会場ノイズなどが全く聞き取れない不思議な録音です。

放送局のオリジナルテープから24ビットリマスタリングした ” superb sound ” だと記載されています。


こうしてみると、大晦日の演奏が2種類もあります。未リリースを加えると3種類。

またドイツ語ではない歌唱が10種類の内で3種類というのも特徴的です。

日本ではドイツ語でないと、亜流といいますか色物として見られてしまうかもしれません。

違いは?どれが良いか?

どの演奏が良いかどうかは、当たり前ですが10人いれば10通りの評価があると思います。

アーベントロートの10種類の第9は、それぞれに個性的ですので是非ご自身で確かめてみていただきたいと思います。

個人的には、各録音に成績簿(演奏や音質など数値化)を作ったりしていた時期もありました。

ところが数年後に聴き直してみると、我ながら評価が変わってくることに気が付きました。

自分自身で評価が変わるくらいなので、他人様の評価はさらに「あてにならない」と思います。

まして音楽評論家の方々が、お金をいただいて、CDや情報の提供までしてもらって、素直に批評をするとはとても思えません。(大人ですから)

後日、既存の10種類の録音を掲載した後、それぞれのデータを比較分析してここに掲載いたします。しばらくご猶予下さい。

10種類の個々の録音が収録されているCDについては、右の「分類一覧」から「ベートーヴェン交響曲第9番」をクリックしていただきご参照ください。

それでも、これはという「第9」

日本では1950年12月31日の演奏の評価(人気?)が高いようです。

海外では1951年6月29日のCDが多いので、こちらの評価が高いということでしょうか(版権による?)。

しかし、どうしてもお勧めしたい第9があります。

1951年6月9日に「プラハの春」音楽祭で演奏されたチェコフィルとの録音です。

一般的には「第9の金字塔」というと、フルトヴェングラーのバイロイトの第9があります。

でも、

そのフルトヴェングラーのバイロイト盤よりスゴイ!

と思います。(勝手にハードルを上げても仕方ないのですが…)

未リリースのアーベントロートのベートーヴェン 交響曲 第9番の録音

1955年12月31日:ベルリン放送交響楽団

仏Tahra社のライナーノートにより録音が存在しているとされているもの

アーベントロートのベートーヴェン 交響曲 第9番[映像]

エビデンスがないもののアーベントロートによるベートーヴェン 交響曲 第9番のコーダだとされている動画です。